サイフォンでコーヒーを淹れるには?手順やコツ・おすすめサイフォンを解説

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サイフォン/コーヒー

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サイフォンでコーヒーを淹れるのって憧れるっス。でも温度調節やお湯の管理が大変で美味しく淹れるのが難しいらしいんスよね。

確かにサイフォンでコーヒーを淹れるのは難しそうな印象があるのう。しかし、慣れればおいしくコーヒーを淹れられるんじゃ。

今回はサイフォンの仕組みやサイフォンでコーヒーを淹れる手順・コツ、おすすめのサイフォン式コーヒーメーカーを紹介します。

サイフォンでコーヒーを淹れてみたい方やおすすめのサイフォン式コーヒーメーカーが知りたい方は必見です。

今すぐサイフォンの詳しい使い方
↓が知りたい方はこちら↓

サイフォンのパーツと仕組み

サイフォンのパーツは5つ


サイフォン/コーヒー/各パーツの名前

    サイフォンは

  1. フラスコ
  2. ロート
  3. スタンド
  4. ろ過器
  5. ろ過布

で構成されています。

なんか複雑っスね。どんな風にコーヒーを淹れるのか、仕組みが気になるっス!

サイフォンの仕組み

原理が分かっていればサイフォンで美味しくコーヒーを淹れられるぞ!

サイフォンは浸漬法でコーヒーを淹れるアイテム。

浸漬法とは
コーヒーの粉をお湯に一定時間、浸けてコーヒー成分を余さず抽出する方法。淹れ方によっては雑味が出てしまう場合もある。


サイフォン/コーヒー/仕組み

サイフォンはろ過器をセットしたロートを、お湯入りのフラスコに差し込み使います。

スタンドで持ち上げたフラスコをアルコールランプなどで熱し、気圧の変化でフラスコからロートへお湯を送り込む仕組みです。


サイフォン/コーヒー/仕組み

ロートにお湯が送り込まれたらコーヒー粉を入れて撹拌。

1分後に火を消したらさらに撹拌して、抽出できたコーヒーをフラスコに戻して完成です。

サイフォンはロート内が飽和状態になるとコーヒーがそれ以上、溶けださないため柔らかくすっきりとした味わいで淹れられる。

間に挟まれているろ過器できれいにコーヒー粉を取り除くんスね。ざっくりとはイメージできたっス。

詳しい使い方はあとで説明するのでざっくり分かれば大丈夫じゃ!サイフォンは色々な道具を使うのでそれらも解説するぞ。

サイフォンでコーヒーを淹れるための道具

    必要な道具は

  • サイフォン
  • ヒーター
  • 竹べら

サイフォン


サイフォン/コーヒー/サイフォンの参考画像

サイフォンは1杯用〜5杯用の容量まで様々なサイズの器具が販売されています。

1回に何杯分のコーヒーを淹れたいか、想定される飲む人数など「自分に合ったサイズ」や「使いやすさ」を考えて選びましょう。

ヒーター※1

フラスコ内の水を沸騰させるために必要な熱源を「ヒーター」と呼びます。

家庭用ならアルコールランプ、電気式、ガストーチ、ハロゲンの4種類がおすすめです。

    サイフォン/コーヒー/ヒーターの種類/アルコールランプ

  1. アルコールランプ
    本格的でインテリアとしても楽しめるので人気が高いが、火力調節が難しい
  2. サイフォン/コーヒー/ヒーターの種類/電気式

  3. 電気式
    安全面や手入れのしやすさなど使いやすさ重視の方には電気式がおすすめ。
  4. サイフォン/コーヒー/ヒーターの種類/ガストーチ

  5. ガストーチ
    火力調整もできカセットコンロ用のガスボンベが使えるのでライターやマッチがなくても手軽に使える
  6. サイフォン/コーヒー/ヒーターの種類/ハロゲン

  7. ハロゲン
    光の熱で水を沸騰させるタイプ。安全性が高く、簡単に火力調整や保温も可能。他の3つに比べるとやや値段の相場は高い

竹べら※1


サイフォン/コーヒー/竹べら

撹拌作業に必要なアイテム。

サイフォンで淹れるコーヒーはお湯と浮き上がったコーヒーの粉を竹べらでしっかりとかき回す作業が味を決めるんじゃ。

サイフォンはガラス製でデリケートなので、傷つけないように竹べらでやさしく取り扱ってください。

機能面や値段・見た目のデザインから自分に合ったアイテムを選べばいいんスね!

※1/参考画像/Amazon

サイフォンでおいしくコーヒーを淹れるコツ

サイフォンでおいしくコーヒーを淹れるコツはこの3つじゃ。

  • 挽き立てのコーヒー豆を使う
  • 撹拌はやさしく
  • 抽出時間は1分以内

コーヒー豆の香りと風味を最大限に引き出すには、新鮮な挽きたてのコーヒー豆を使うのが一番効果的です。

コーヒー豆は酸化が弱点っス。挽き立てで劣化してない豆を使うのが美味しく淹れる秘訣っスね!

サイフォンはやさしい撹拌と抽出時間の見極めで雑味を防ぐ

ロート内でコーヒー粉とお湯を強く混ぜ過ぎると、コーヒー粉に余分な圧力がかかり雑味が生まれやすくなります。

コーヒー粉をお湯に漬けた状態で蒸らす浸漬法で淹れるため、味は出やすいサイフォン。

しかし、作業が長時間にわたると余分な味まで出てしまうので抽出時間は1分を超えないのが望ましいです。

抽出時間の目安は40秒〜1分ほどがおすすめじゃ。短すぎると薄い味になってしまい、逆に長すぎると苦味やエグみが出やすいんじゃ。

サイフォンでコーヒーを淹れる準備や手順

    サイフォンでコーヒーを淹れる時は

  • サイフォンを使う前の下準備
  • コーヒーを淹れるためのお湯の準備
  • 手順に沿ってサイフォンでコーヒーを淹れる

の3ステップがあります。

サイフォンでコーヒーを淹れよう:STEP1 下準備※2

ろ過器の準備

  1. ろ過布を流水で洗う。
  2. ネル面(起毛している面)を外側にして固く絞り、広げてしわを伸ばす。
  3. ネル面を外側にしたまま、その中に金属のろ過器を置く。
  4. サイフォン/コーヒー/ろ過器とろ過布の使い方

  5. ろ過布の2本のひもを強く引き、しっかりと取り付ける。
  6. ひもはちょうちょ結びにして、余った分は金具とろ過布の間にしまっておく。

ろ過布を付けたろ過器がフィルターの役割をするのじゃ。

ロートの準備

    サイフォン/コーヒー/ロートの準備

  1. ろ過器についている鎖を下にして、ロートの下部に通し、先をフックにかける。
  2. 竹べらでロート下部の中心にろ過器の位置を調整し完了。

ここまでできればサイフォンの下準備はOK!

サイフォンでコーヒーを淹れよう:STEP2 お湯の準備

コーヒー粉は注いだお湯の2割(コーヒー粉1gあたりお湯12ml)を吸います。

そのため淹れたいコーヒーの量+2割増しのお湯が必要です。

たとえば…
1杯あたりコーヒー粉12g、120mlを2人分淹れたい場合、出来上がりに必要な量は240ml。

なので
使うコーヒー粉24g
×
コーヒー粉1g当たりに吸われるお湯12ml
=用意するお湯の量288ml

サイフォンで淹れる時は特にコーヒー粉に吸われるお湯の分量を考えて用意しないといけないんスね。

また、せっかくサイフォンを使うならカップを湯煎しておけば、飲むときに程よい温度でコーヒーを楽しめます。

カップを温める分のお湯も含めて用意しておけば、滞りなくサイフォンで本格的なコーヒーを淹れられるでしょう。

サイフォンでコーヒーを淹れよう!※3

  1. お湯を入れたフラスコをヒーターにセット
    フラスコが濡れていると割れやすいため、表面をしっかり拭いてからセットしましょう。
  2. アルコールランプはセットしてからの火加減は難しいので、使う場合は抽出を始める前に調節するのじゃ!やけどに気を付けるのじゃぞ!

    アルコールランプは着火点のひもを広げると火が強くなり、狭めると火力を弱められます。
    ※火力調節は火を消して行ってください。
  3. フラスコ内のお湯が沸騰するまで待つ
    ロートにセットしたろ過器のチェーンを伝ってフラスコの底からぼこぼこと泡立ってきたら沸騰した合図です。
  4. ロート内にコーヒー粉を入れる
    通常のドリップで10g使う粉ならサイフォンでは1杯あたり2g増しで入れましょう。
  5. コーヒー粉入りのロートをフラスコにセット
    倒さないように気を付けながらフラスコにロートを差し込みます。
  6. 1回目の撹拌
    フラスコからロートにお湯が上昇したら、竹べらでコーヒー粉を湿らせるように沈める
    このタイミングでタイマー(1分以内)をON!
    タイマーを付けたら竹べらを前後に動かし、コーヒー粉を上下に動かしましょう。
  7. 正しく撹拌できていればロート内が『泡・粉・液体』の3層になるぞ。やさしく撹拌してしっかり確認するのじゃ。

  8. タイマーが鳴ったら火を消して2回目の撹拌
    コーヒー粉の持つガスが出ていればロート内の上の層が白っぽくなるので、抽出の終わりが近いとわかります。
  9. 2回目の撹拌はフラスコに淹れたコーヒーを早く吸引させるために、渦を起こすように竹べらを動かしましょう。この工程はサイフォンでコーヒーを淹れる時に味を左右する重要なプロセスです。
  10. コーヒー液が落ちきったら抽出完了
    コーヒー液がフラスコに落ちきり、ろ過器の表面に泡が残った状態が理想的。
  11. ロートを取り外す
    スタンドの背中の部分を自分のおなか側に向けて、ロートを前後にゆすります。パッキンから中に空気を入れて緩くなったら軽く回して引き上げましょう。
  12. 焦って無理やりフラスコからロートを引き抜こうとしてはいかんぞ!

    サイフォンは気圧の変化を利用した道具です。手順を踏んで安全に取り扱わなければ壊れてしまったり、ケガをする原因になります。ご注意ください。
  13. カップに注いで出来上がり
    カップを温めていたお湯を捨て、淹れたコーヒーを注いだら完成です。

説明だけだと想像しにくいかもっスけど、動画だと何が起こってるか分かりやすいっスよ!



サイフォンの後片付け

コーヒーブレイクを楽しんだら待っているのが後片付け。

今後も長くサイフォンを使っていくために、片づけ方も知っておきましょう。

サイフォンは食器用洗剤で洗ってはいけないパーツもあるんじゃ。
また、洗う時は流水で冷やしてから作業に取り掛かるのじゃぞ!

大まかに以下の形でパーツを分解しましょう。


サイフォン/コーヒー/洗剤で洗えるパーツ・洗えないパーツ

後は洗うだけ、ですが各パーツ、洗い方に注意点があるのでまとめてみました。

分類 パーツ名 洗う時の注意点
食器用
洗剤で
洗う
パーツ
・フラスコ コーヒーから出た油分をしっかりと取り除き新たにコーヒーを淹れる時に味が移らないよう洗う。
・ロート 粉を捨て、しっかり洗う。
・ろ過器
(金属部分)
金属にはにおいが移らないため洗剤でしっかり洗う。
水洗い
する
パーツ
・ろ過布
(布部分)
今後、コーヒーを淹れる時に風味を損ねるため、洗剤は使わない

香りを楽しむコーヒーのために使う器具なので、各パーツは洗浄後しっかり乾燥させにおいが付かないよう保管しましょう。

ろ過布は保存方法も特殊なんスよね。今後も使えるように正しい方法での保管を徹底するっス。

ろ過布は布地にコーヒー粉が詰まらないよう流水で洗ったら、水に浸して冷暗所(冷蔵庫など)で保管する。

おすすめサイフォン式コーヒーメーカー

コツさえ押さえていれば美味しいコーヒーが淹れられるおすすめのサイフォン式コーヒーメーカーをまとめてみたのじゃ!

おすすめサイフォン式コーヒーメーカー①
HARIO コーヒーサイフォン テクニカ 2杯用 TCA-2

こちらはプロも使っているハリオのコーヒーサイフォン。

  • 業務用のガスバーナーアルコールランプも使用できる
  • パーツだけでも購入できるので割れてしまっても安心

ハリオは同じモデルで2人用~5人用の製品を販売しているんじゃ。容量で選べるのも利点じゃな。

口コミ※4

手順を守り、抽出後ロートにドーム状になったコーヒー粉と泡が綺麗に付いていると、うまく抽出できたなーと感じる。ただ、水、粉の量、抽出時間はしっかり測って作らないと簡単に味が転ぶ。

おすすめサイフォン式コーヒーメーカー②
BODUM ePEBO 電気式サイフォン コーヒーメーカー

こちらはコンセントを差し込めば使える電気式のサイフォンコーヒーメーカー。

  • 挽いたコーヒー豆と水を入れて、電源を入れるだけでOK
  • タイマー内蔵で管理が簡単
  • 火を使わないので安心

沸騰しお湯が全てロート側に移ると、そこから4分かけて抽出し、自動で電源が切れ、フラスコと同じ役割となるジャグ側までコーヒーが戻ります。

抽出時間の管理が簡単なのは初心者向きでいいっスね!

口コミ※4

サイフォン式のコーヒーメーカーを試したくて購入。アルコールランプより簡単で安定した味が可能と考えて電気式に。、注ぎ口が狭いため奥までブラシなどが届きにくくジャグの掃除がしにくいのが難点。

サイフォンはコツさえ分かれば美味しいコーヒーが淹れられる

サイフォンは浸漬法でコーヒーを淹れる道具です。

    おいしく淹れるには

  • 挽き立てのコーヒー豆を使う
  • 撹拌はやさしく
  • 抽出時間は1分以内

の3点を守ればOK。

見た目にも美しくコーヒーを淹れられるサイフォンの使い方を極めればより優雅なコーヒータイムが楽しめるじゃろうな。

ひとまずコツを実践しつつサイフォンでコーヒーを淹れてみるっス!

※2(KEY COFFEE コーヒーを知る おいしいコーヒーの淹れ方/サイフォン式)※3(KEY COFFEE ドリップしよう。 薫り高いコーヒーはサイフォンで楽しむ/サイフォン式コーヒーの美味しいいれ方と原理・器具仕組みを解説)※4/口コミ/Amazon

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