コーヒーによる眠気覚ましの効果と作用、そのほかおすすめのアイテムは?

仕事や勉強中、または車の長距離運転などの際に、つい眠くなってしまうということは誰しもが経験したことがあるかと思います。
運転中などは危険ですのでサービスエリアなどで仮眠をとるのが一番ですが、ちょっとした眠気覚ましに効果的なのがコーヒー。
しかし、実際にコーヒーにはどれくらいの眠気覚まし効果があるのでしょうか?

あと、1日でどれくらいコーヒーを飲んでもいいのかっていうのも気になるっス!
この記事の目次(もくじ)
コーヒーの眠気覚まし効果とは?
昔から眠たくなったときにはコーヒーを飲むという方法が用いられてきていますが、実際にコーヒーには眠気覚まし効果があるのかどうか?
ただし、コーヒーが眠気自体をなくすわけではなく、コーヒーに含まれるカフェインが脳を活性化させ興奮状態を意図的に作りだして眠気を感じなくさせるというのが本当の認識です。
人間はアデノシンという物質を生成して脳内に蓄積するという作業を絶えず行っています。
このアデノシンという物質は眠気を誘発する作用や心拍数を低下させる働きがあり、この作用によって人間は眠くなるわけですが、カフェインはこのアデノシンが脳に与える影響をブロックする効果があるわけです。
そのためカフェインを摂取すると心拍数が上がり、ほど良い興奮状態が作られ「眠るのに適さない状態」になります。
コーヒーが眠気覚ましとして活躍してきた背景には、こうした人体のメカニズムがあったということです。

カフェインで眠気をブロックしてるってことっスね。
ちなみにカフェインと眠気に関する研究結果を簡単にまとめると「寝不足3日目の状態だとカフェインは眠気覚ましに有効ではない」とされているようです。
1日で摂取していいカフェインの量
慢性的な寝不足の方にとってはそれでもコーヒーを手放せないという意見もあるでしょう。
しかし、カフェインは摂取しすぎると効果も薄れ、さらには中毒になるリスクがあります。
そこで知っておきたいのが1日でカフェインをどれくらいまで摂取していいのか?という部分です。
ちなみに一杯の平均的なコーヒー(190~210ミリリットル)に含まれるカフェインの量は70~90ミリグラム程度とされていますので、だいたい5杯分に相当することが分かります。
この量を超えると健康に影響を及ぼす可能性がありますので、控えるようにしましょう。
なお、紅茶や緑茶にもカフェインは含まれますが、どちらも同量のコーヒーよりも含有量が少ないため、効果は若干薄いかもしれませんが健康的とも言えます。
眠気覚まし用のコーヒーを飲むのであればホットコーヒー
コーヒーを夜寝る前に飲むと眠れなくなるという説もありますが、これに関しては体内時計も関係してきますので、一概にすべての人に影響があるとは言えないようです。
体内時計が正常に働いている方であれば、夜には眠気を誘発する物質が脳内に蓄積されることによって自然と眠たくなります。
また体質的にもカフェインが摂取しづらいという方がいますので、コーヒーが眠気に対して万能であるというわけではありません。
それでも「とにかく眠気を覚ましたい」という方にはホットコーヒーを飲むことをおすすめします。
そのため、夏場であっても眠気覚ましを目的とするのであればホットコーヒーが有効的と言えますのでぜひ参考にしてみてください。
コーヒー以外の眠気覚ましアイテムは?
とある自動車メディアが調べたところによると、運転中の眠気覚ましにもっとも利用されているものはブラックコーヒーで、その次に多く答えられたのは「ガム」という結果でした。
ほかにも最近ではエナジードリンクを飲む方が増えてきている様子で、眠気覚ましにコーヒー以外のアイテムを用いる方も多いようです。
しかし、ほかのアイテムに関しても基本的なロジックとしては「カフェインを摂取する」ということですからコーヒーを飲むこととあまり大差はないのかもしれません。
コーヒーの眠気覚まし効果について:まとめ
眠気覚ましにコーヒーは効果的であるということが分かりましたが、長期間での寝不足などに対してはその有効性が薄れてしまうようです。
また、1日に摂取できる量というのも決まっていますので、あまりコーヒーを飲みすぎるというのも体に良くはありません。
適度な量を心がけつつ、いざというときにカフェインを摂取することが眠気覚ましには効果的ですので、ぜひ実践してみてください。