スペシャリティコーヒーって?基準やほかのコーヒーとの違いが知りたい!

最近、スペシャリティコーヒーという言葉を巷で見聞きするようになりましたが、なんとなく「品質が良いんだろうなぁ」といったイメージしかないですよね。
実際にどんな基準があって、ほかのコーヒーとはどのような違いがあるのかを知りたいという方も多いのではないでしょうか。
そこで、ここではスペシャリティコーヒーがどういったものを意味するのかをご紹介していきます。
ぜひ、コーヒー豆を購入する際の参考などにしてみてもらえればと思いますので、チェックしていってくださいね。
この記事の目次(もくじ)
スペシャリティコーヒーとは「SCAJ」が認めた高品質な豆
まずスペシャリティコーヒーの大まかな定義からご紹介しますと、「SCAJ」という日本におけるコーヒーのスペシャリストが選んだコーヒー豆のことを指していると覚えてください。
なお、協会のホームページなどには「スペシャルティコーヒー」とも記載されていますが、ここでは一般的な「スペシャリティ」といった表現で解説をしていきます。
このSCAJというのは、日本だけのものではなく、アメリカ(SCAA)やヨーロッパ(SCAE)にも存在する機関です。
そのため、国によって基準が異なりますが、一貫して重要視しているポイントは「From seed to CUP」という合言葉。
これは、豆の生産から収穫、そして輸送や焙煎を通して、コーヒーカップにコーヒーとして注がれるまでの全工程を意識しているという意味があります。
そのため、どこかワンポイントでも欠点や不備があればスペシャリティコーヒーの認定を受けることができませんので、とても厳格な審査があると言えるでしょう。
しかし、その明確な審査基準というものは公開されていませんので、SCAJが「これはスペシャリティコーヒーだ」と認めた豆を信じるしかありません。
もちろん、その審査自体は信頼におけるものとなっていますのでご安心を。
単純に知識がない方でも良いコーヒー豆を購入するための目印のようなものですので、まずは一度スペシャリティコーヒーと書かれている豆を試しに買ってみてはいかがでしょうか。
スペシャリティコーヒーと普通のコーヒーの味や価格の違いは?
スペシャリティコーヒーがほかのコーヒー豆と違うポイントはいくつかありますので、順番に見ていきましょう。
豆の産地・生産方法
まずは豆の産地や生産方法からですが、スペシャリティコーヒーに認められるとその農園には通常のコーヒー豆よりも高値の販売価格が支払われます。
こうした取り組み(フェアトレードなどを含む)によって、農園の方々は一生懸命コーヒー豆を丁寧に栽培してくれますので、高品質な豆が市場に出回ることになるわけですね。
粒の形・大きさ
また、粒の揃い方も審査基準のひとつですので、虫食いのある豆やカビが生えてしまった豆などはもちろん取り除かれています。
通常のコーヒー豆を購入して、自宅でミルを回そうとした時に「黒く変色した豆、穴が空いた豆」などを見かけたことはありませんか?
こうした不揃いな豆を手作業で除去し、クリーンな豆だけを焙煎・販売に回しているのもスペシャリティコーヒーの特徴です。
味
さらに、最大のポイントとしては産地・豆の種類の味をしっかりと発揮できているかどうか、という部分。
スペシャリティコーヒーは、苦味・酸味・甘味・香り・コクなどにおいて、やっぱりほかのコーヒーとは格が違います。
そういったところも含めて飲み比べてみるというのも、コーヒーの楽しみ方のひとつではないかなと思いますね。
価格
なお、価格に関しては通常のコーヒーよりもグラム単価で3割ほど高いような印象です。
しかし、その分安心・安全で美味しいコーヒーが飲めるのであれば、安いと感じるのではないでしょうか。
スペシャリティコーヒーによく使われる豆はあるの?
スペシャリティコーヒーの定義に豆の種類や産地は指定されていませんので、特に豆によって審査が変わるといったことはありません。
ただ、流通のシェアで言えばやはり規模が大きなメジャー生産国の豆が多く選ばれているといった感じですね。
そのため、ブラジルやグァテマラといった、誰もが聞いたことのあるコーヒー生産国の豆がスペシャリティコーヒーとしてよく販売されているようです。
スペシャリティコーヒーまとめ
スペシャリティコーヒーの定義や、通常のコーヒーとの違いをご紹介してきました。
やっぱり、一般的なコーヒーとは味も格もワンランク上ですので、コーヒーが好きであれば一度は飲んでおきたいところですよね。
最近では、コーヒースタンドでも「スペシャリティコーヒー使用」といった1杯が売られていますので、まずはそちらから試してみてはいかがでしょうか。