コーヒーをブレンドする理由は?ストレートやシングルオリジンってなに?

喫茶店やファミレスなどでよく見かけるブレンドと名付けられたコーヒーですが、普段何気なく飲んでいても「何をどうブレンドしているのか?」といった基本的なことを知らなかったりしますよね?
「ブレンドって言うくらいだから、いくつかのコーヒー豆を混ぜているんでしょ?」と考えた方が多いと思いますが、それで正解です。
しかし、なぜブレンドをしているのか明確な理由まで答えられるでしょうか?
ここでは、そんなブレンドコーヒーについてまとめていきながら、ブレンドとは正反対の「ストレート」や「シングルオリジン」といった種類のコーヒーもご紹介しています。
ぜひ、奥深いコーヒーの世界について触れていってみてください。
ブレンドコーヒーとは?なぜ豆同士を混ぜ合わせるのか?
それではまずブレンドコーヒーの簡単な説明からですが、ブレンドコーヒーの定義はいくつか(2種類以上)のコーヒー豆を混ぜたものとなります。
お店によっては2種類であったり、また3~4種類を混ぜたりと、そのバリエーションは様々です。
そして、何故コーヒー豆をブレンドするのかという点についてですが、これには大きく2つの理由が挙げられますので、それぞれをご覧ください。
味が美味しくなる
まずひとつ目は、単純に「美味しくなるから」といった理由です。
コーヒー豆は産地によっていろいろな特徴があることでも知られていますよね。
そしてその特徴同士を混ぜ合わせることで、より美味しいコーヒーを淹れようとした発想がブレンドです。
となると、この両方を混ぜればオリジナルの「良い味わい」が楽しめることになるわけです。
もちろん単純に半分ずつ混ぜればいいというわけではなく、それぞれの特徴に適したバランスと配合が必要。
こうして豆同士の特徴を最大限に活かすことによってブレンドコーヒーは優れた味わいを発揮してくれますので、そこは豆を調合する会社・お店の腕の見せ所といった感じですね。
もちろんコーヒー好きの方の中には、豆を購入してきて自宅で自分好みのブレンドを楽しむ方もいらっしゃいます。
品質にバラつきがないようにする
コーヒー豆をブレンドする2つ目の理由としては、「品質を一定に保つ」という役割があります。
コーヒー豆というのは収穫してからどんどんと味わいが変化していくものですから、いつも同じ味を楽しむためには新しい豆と古い豆をあえてブレンドして一定のバランスを保つ必要があるわけです。
この場合は同一の種類の豆をブレンドさせているわけですが、ここにほかの種類の豆を混ぜ合わせることで、より均一な味わいをキープすることができるとされています。
コーヒーは苦味・甘味・酸味・香り・コクといった要素で判断される飲み物ですが、全体のバロメーターを一定にするためには、ブレンドという作業が不可欠とも言えるでしょう。
もちろん、単一の豆の味わいを楽しむというのもコーヒーの飲み方のひとつですので、次にストレートやシングルオリジンといった用語についても見ていきましょう。
ブレンドとは正反対のストレートやシングルオリジン
いくつかの種類の豆を混ぜ合わせ、常に一定の味わいをキープするというのがブレンドコーヒーの特徴であるならば、ストレートやシングルオリジンは豆の強みも弱みも一緒に味わうというところが特徴的な部分です。
まずストレートというのは、単一の豆をそのまま焙煎して淹れたコーヒーのことですね。
いわゆる「キリマンジャロ」や「ブルーマウンテン」といった銘柄のことを指しています。
また、シングルオリジンというのも似たようなイメージなのですが、さらに細かく産地や農園を指定して販売されているものをシングルオリジンと呼びます。
感覚としては、同じお米・コシヒカリでも農家の方が違うと味わいも変わるといった感じですね。
どこの国のどの農園の豆を好むのか、というところまでこだわっているコーヒー好きの方はよくチェックをしているかと思います。
ブレンドコーヒーやストレート・シングルオリジンについてのまとめ
ご覧いただいたように、コーヒーには豆同士を混ぜて淹れる方法と、そのままの豆を焙煎して淹れる方法の2つがあります。
もちろん味わいに優劣というものはありませんが、印象としてはブレンドの方が安くてシングルオリジンの方が高いといった感じです。
比較的、万人に飲みやすいように販売されているのがブレンドの特徴であり魅力でもありますので、これからコーヒーを飲み始めてみようかなという方は、やっぱりブレンドコーヒーから入っていくとその味わいが受け入れやすいのではないでしょうか。